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良かれと思った配慮が裏目に? 「無意識バイアス」

  • 870948
  • 6月26日
  • 読了時間: 3分


せっかく縁があって入社していただいた従業員、その力を存分に発揮して仕事してもらいたいものです 。でも、女性だから、お母さんだから、あまり無理はさせられないと考えていませんか? 女性社員も、子供や家族のことを最優先に考えているはずだから、優しい管理職はそこに応えてあげたいと思っていると思います 。一方で、子育てしている男性社員に対しても、彼の将来のことを考えている管理職は、彼が多少の残業をしてでも成果を積んで出世していくことが彼のためだろうと考えてるかもしれません 。


誰の心にもある「無意識バイアス」

男性だから、女性だから、〇〇だからという、「無意識化にある、人が経験や習慣、周囲の環境によって身につけた物の見方・考え方の偏り」を無意識バイアスといいます 。 無意識バイアスは、一度できると消し去ることは困難だとされています 。[1]しかし、自分に無意識バイアスがあることを認識すれば、必要に応じてその影響を緩めることが可能といわれます 。


その「優しさ」、本当に部下のためになっていますか?

勤務時間中に女性部下から子供のことで相談があったとき、どうするでしょうか 。 パワハラなどとは無縁な優しい上司はきっと「すぐに帰りなさい」というでしょう 。

「<共働き・共育て>世代の本音」(2024年光文社新書)では、ともに総合職・基幹職の夫婦に対するインタビュー調査と、夫婦とも正社員・正職員の夫婦に対するWEBアンケートを基にした、今のキャリア感が生々しくまとめられています 。 ともに総合職・基幹職の夫婦なので、ある程度キャリア志向を持つ夫婦への調査だということを念頭に置く必要がありますが、もしかしたら部下に対する気遣いが部下のキャリアや働く意欲をそいでいるかもしれません 。

同書には、以下のような生々しい声が紹介されています。

「自分は副担当だったので、正担当の人がかなりフォローしてくれました。正担当も自分が子育てしているからか、理解がありました。もう一つ上の人は、子育てをやったことがない世代でわからないのか、相談すると『すぐに帰りなよ』と無責任に言い放つのです。でも、正担当は『何の仕事が残っているの』と聞くので、パッと割り振れます。『子どもが大事だから帰りなよ』と言われると、仕事にコミットできなくなってしまいます」 [2]


意欲を汲むのも上司の役目

部下は、ただ仕事を休みたいわけではありません。責任をもって仕事をしたい社員の意図を汲むのも上司の役目でしょう 。 良かれと思ったその配慮が、実は自分自身の「無意識バイアス」によるものではないか、まずは気付くことが何よりも大切なのです。


みんなのキャリアの保健室 は、女性従業員の活躍推進や、働く女性の仕事への向き合い方について、経営者様・従業員様からのご相談をお受けしています。社内では引き出せない「本音」を可視化し、持続可能な組織づくりをサポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。


[1] 篠田真貴子(2020)「『無意識バイアス』が日本の女性活躍を妨げている」DIAMONDハーバードビジネスレビュー第45巻第4号

[2] 本道敦子・山谷真名・和田みゆき(2024)「<共働き・共育て>世代の本音」光文社新書

 
 
 

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