中学生のキャッシュレス決済利用率から考える【追記あり】

更新日:10月27日

 昨日の毎日新聞の記事で、中学3年生の6割超がキャッシュレス決済を利用したことがある、という記事が出ていました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2a9eedac615ab50954577c78f592eeeaf695a84a




 ご多分に洩れず、我が家の中学3年生も(ちなみに小学5年生も)キャッシュレス決済を利用しています。お小遣いをPayPayで渡しているので、おやつを買ったり文房具を買ったりといったことに利用しているようです。



お小遣いにスマホコード決済の送金機能を利用するメリット


①手持ちの現金がなくてもお小遣いが渡せる

私も日常生活はキャッシュレス決済のみで、現金の手持ちがないこともよくあります(汗)そんなときでもお小遣いを渡せることが便利です。


②両替の手間がかからない

運良く現金を持っていたとしても、それが1万円札だった場合、両替の手間がかかります。

PayPayなら両替の心配もいりません。


③使用履歴がわかる

何にいつどれくらい使ったかなどの履歴が残りますので、「お小遣いが足らない」「今月もらっていない(気がする)」と言ったクレームにも、証拠を持って立ち向かうことができます。


④物理的に現金に触らなくて済む

以前You Tubeで小銭を洗う動画を見たのですが、あまりの汚れに愕然としました。いろいろな人の手を経てきているので当然ですが。新型コロナウイルスの流行により消毒などが徹底されていますが、その割に現金のやりとりは平気で行っていることが不思議です。(その瞬間だけトレーに載せたからってどうなの?!)


⑤盗難に強い

お財布は盗まれたら現金は諦めるしかありませんが、スマホにはロック機能があるので盗難に強いと言えます。



キャッシュレス決済の種類



LINE PAY,SUICA、PASMOなどの交通系電子マネーも利用していますが、手持ちの現金以上に使うことは避けたいので、クレジット機能をつけないようにしています。(ポイントの面ではクレジットカードと連携したほうがお得です。)

友人と食事に行ったときの割り勘も1円単位で行いやすく履歴が残るので重宝しています。



世界のキャッシュレス事情


2021年以降、日本でも本格的にキャッシュレス化が進みつつある印象ですが、海外諸国と比較すると、日本のキャッシュレス決済比率は約30%にとどまっているのに対して、主要各国では40〜60%台にまで上昇しています。各国のキャッシュレス決済比率: 韓国(94.7%)、中国(60%)、カナダ(62%)、オーストラリア(59%)、シンガポール(57.6%)、スウェーデン(48.9%)、アメリカ(47%)、フランス(44.8%)となっています。

 

経済産業省HPより


韓国ではクレジットカード、中国ではQRコード決済、また国によってはデビットカードと決済方法は様々ですが、日本よりはるかにキャッシュレス化が進んでいる国が多く存在します。

 


日本のキャッシュレスが進まないことによる弊害


 日本でキャッシュレスが進まない理由として、「現金への信頼性の高さ」「盗難の少なさ」「レジ処理能力の高さ(店員の暗算力?)」「ATMの利便性の高さ」という、「現金でも困らない」という現状が挙げられています。



 また事業主からすると、「手数料が高い」「入金サイクルが遅い」など、現金と比較したときのデメリットも感じているようです。


 しかし、今後も現金決済を続けることでさまざまなデメリットが生じてきます。

 まず第一に、現金決済システムのインフラを維持することに日本全体で年間約3兆円もの費用がかかります。当然この費用の大半は私たちの税金で賄われることになります。

 事業者のデメリットとしては、外国人観光客の取り込みにおける不利益、現金を扱うことによる盗難、紛失のリスク、レジ担当の人件費負担など、「キャッシュレス決済手数料以上のコストとリスク」が挙げられます。


【追記】キャッシュレス決済8割なら運営費3割増に(10/27 日本経済新聞)

「クレジットカード発行、郵送、読み取り端末の設置費がかさむため」ということですが、

中国のようにQRコード決済を主流にすれば、このような費用はかかりません。ブラジルではすでにクレジットカードがオワコンになっているとも言われていますが、日本はまだまだクレジットカードが強い印象です。

 23年の4月からデジタル給与が始まることで、一部ではいっそうのキャッシュレス化が進むことになりますが、高齢者などの一部の人々だけが置いてけぼりになりそうな予感があります。




キャッシュレス決済から考えるこれからの日本


 既存のシステムがまあまあ上手く機能しているがために日本のイノベーション力が低下している、という状況が続いています。昨今のニュースでは、日本の労働生産性、企業の収益力、国際競争力などの低下、コストプッシュ型のインフレが続いているが賃金は上がっていない(アメリカなどはディマンドプル型のインフレ=賃金も上がっている)状況などが伝えられています。

 

 冒頭で述べたように、現在は中学生の6割以上がキャッシュレス決済を利用していますし、小学生も授業でiPadを使ってプレゼンテーションをしています。(それでも諸外国の小学生に比べたら遅れている部分もかなりありますが。)5年後、10年後にはその世代が社会人として活躍する時代が訪れます。


 過去、恵まれた日本であったことには感謝をしつつ、現状とこれからを見据えて新しいことを取り入れ、企業としてのイノベーション力や収益力を高めていくことがこれからの私たちの課題ではないでしょうか。そうしないと、今の小中学生が大人になったとき、「日本ではおもしろいことができない」と海外に飛び出していってしまうと思います。

 すでに、日本の銀行・金融のデジタル化が遅れていることにより、市場を海外に求めていってしまった企業も存在しています。(デジタル給与の先駆者です)


 キャッシュレスの遅れは日本の遅れを象徴のひとつに過ぎません。

新しく出てきた技術を否定的に捉えるのではなく、自分たちにどう役立つのかを考え積極的に取り入れていくことが大切だと思いました。


 個人的には、キャッシュレス化が進んだことによりお財布が小さくなり荷物が軽くなったことが一番うれしいです。

 日常のお買い物は、スマホとエコバッグだけ持って行きます。





 



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