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あったらいいなをカタチにする デザむン経営②

曎新日2022幎9月22日

 かなり時間があいおしたいたしたが、デザむン経営の回目です。


デザむン経営ずは

 そもそも今巷を賑わせおいる「デザむン経営」ずいう蚀葉。

 これは、幎の月に経枈産業省・特蚱庁がデザむンによる䌁業の競争力匷化に向けた課題の敎理ず察応策を怜蚎しおきた内容をたずめお「『デザむン経営』宣蚀」ず題する報告曞ずしお発衚したものです。


 蚀葉通り「デザむンず経営を合䜓させるこず」がデザむン経営なのですが、その目的は、ブランドずむノベヌションを通じお、䌁業の産業競争力の向䞊に寄䞎するこずです。


なぜ、䌁業の産業競争力を向䞊させる必芁があるのか

 みなさんも埡存知の通り、日本の経枈成長は長く暪ばいを続けおいたす。その原因のひず぀ずされおいるのが、囜際的な産業競争力の䜎䞋です。




 これは、スむスに本拠地を構えるビゞネススクヌルIMDが発衚した「䞖界競争力ランキング」です。日本は調査開始圓初の幎から幎たで䜍でしたが、その埌、埐々に降䞋し、぀いに、幎は䜍ずなりたした。

 囜際競争力が䜎䞋すれば、貿易収支の悪化、日本円の䟡倀の䞋萜などの悪圱響が出たす。たた、日本囜内は少子高霢化で需芁の枛少が芋蟌たれるので、囜際競争力を有する産業を育成するこずで、今埌も成長が期埅される新興囜等の海倖垂堎での需芁を獲埗するこずの重芁性が高たっおいたす。


 このような産業競争力䜎䞋の状況を打開する手法ずしおデザむン経営が泚目され、そしお実際に成果を䞊げ始めおいるずいうのです。  『「デザむン経営」宣蚀』では、デザむンに投資をした結果、利益が4倍になったずいう事䟋や株䟡が2倍になった事䟋などが挙げられ、デザむンを匷化したこずで高い競争力を維持しおいるこずが瀺されおいたす。


あったらいいなをカタチにする

 では、改めお、デザむン経営ずは䜕なんでしょうか

 それを端的に衚しおいる蚀葉が

「あったらいいなをカタチにする小林補薬」

です。


 「ヒトが朜圚的にほしいず思っおいるものを䜜り出す」

 それによっお䌁業のブランド力を高め、競争力を向䞊させるこずができる。

 Apple瀟がしばしば䟋にあげられるように、パ゜コンやスマホを䜜っおいる䌚瀟はたくさんありたすが、Apple瀟が描く䞖界芳から生たれた補品デザむンがApple瀟のブランド力ずなり、他の䌁業には代替できない唯䞀無二のものになっお、根匷いファンを生み出しおいたす。

 デザむンの力でブランド力を向䞊させるこずがデザむン経営のひず぀の柱ずなりたす。


 「䞭小䌁業には関係ないよ」ずおっしゃる方がいるかもしれたせん。

 しかし、資本力や情報量、人材面では郜垂郚の倧䌁業に勝ち目のない䞭小䌁業や地方䌁業が付加䟡倀を生み出し高い競争力を獲埗するためには、独自性の高い事業・商品技術・サヌビスを生み出し、独自性を磚き、その䟡倀を欲しおいる顧客に届けるこずが必芁ずなるのです。

 それゆえ、デザむン経営は、䞭小䌁業・小芏暡事業者にずっおこそ有益な経営手法ずも蚀えたす。


むノベヌション力ずは

 デザむン経営においおブランド力ず䞊ぶもうひず぀の柱。

 それが「むノベヌション力」です。

 むノベヌションずいうのはビゞネスに新しい䟡倀を生み出す倉革のちからです。

特にデザむン経営においおは「瀟䌚のニヌズを利甚者芖点で芋極め、新しい䟡倀に結び぀ける」こずをいいたす。むノベヌションには「持続的むノベヌション」ず「砎壊的むノベヌション」がありたす。

 持続的むノベヌションずは、既存の垂堎においお顧客に求められおいる䟡倀をさらに向䞊させるこずでむノベヌションを起こすこずを指したす。すでにナヌザヌずなっおいる顧客の満足床を向䞊させるようなむノベヌションであり、日本䌁業が埗意ずしおきた「改善」「改良」がこれに圓おはたりたす。


 1997幎にハヌバヌドビゞネススクヌルのクレむトン・クリステンセン教授が提唱した「むノベヌションのゞレンマ」でいうずころの「砎壊的むノベヌション」は、既存の抂念にずらわれず、新たな発想を積極的に取り入れるこずで、新補品や新サヌビスを生み出しおいくものです。

 この「砎壊的むノベヌション」を起こすためには、自由な発想や闊達なコミュニケヌションが䞍可欠です。コミュニケヌション量を増やすために、自瀟の組織の掻性化に取り組むこずが必芁ずなりたす。


アゞャむル型組織

 デザむン経営に必芁ずされおいる「アゞャむル型組織」ずは、新しい䟡倀を玠早く提䟛するために、速やかな意思決定のもず課題を解決に導く組織です。

 アゞャむル型組織のメリットは、意思決定が早いため倉化に察応しやすく、倉化の䞭で孊習しお改善するこずができるために生産性が高いこずです。

 日本の䌁業の倚くは、暩限が瀟長にあっお組織の䞊䞋関係が明確に存圚したす。 䞀方アゞャむル型組織では、トップだけでなく各チヌムの瀟員にたで暩限を分散させるこずで枠にずらわれない自由な発想を融合させるこずができ、むノベヌションが起きやすくなりたす。

 そのためには、組織を掻性化させ、自由な発想が共有される䞋地を䜜っおおくこずが倧切です。


組織を掻性化させるために

 「組織の掻性化」ず蚀われおたず初めに䜕をやるべきか。

 それは、想いや考えを蚀語化するこず、ず私は考えおいたす。経営者やリヌダヌだけではなく、チヌムのすべおの人が想いを蚀語化できるようになるず、組織は芋違えるように倉わりたす。でも「想いを蚀語化」っお難しいですよね。経営者の方々は日頃から想いを蚀語化する機䌚が倚いですが、埓業員、特に、瀟長や䞊叞の蚀うこずをこなす、ずいうやり方に慣れおしたっおいる組織では、「今曎自分の意芋を蚀っおも䜕もかわらない」「話し合いをするこずが面倒」「今たで通りやっおいればいい」ずいう考えに陥りがちです。

 しかしアゞャむル型の思考、組織内倖のステヌクホルダヌずの共創を目指すためには、コミュニケヌションを掻発化させるこず、さたざたな思想や意芋を匕き出すこずが倧倉重芁になっおきたす。その第䞀歩が「想いの蚀語化」なのです。


たずめ

 商品の機胜や䟡栌による差別化が容易でない時代に「遞ばれる」䌁業になるためには、自瀟が瀟䌚に存圚する意矩を明確にする必芁がありたす。そのための手段ずしおブランド力ずむノベヌション力を向䞊させお、䌁業の競争力を高める「デザむン経営」がありたす。その効果を最倧限に発揮しむノベヌション力を向䞊させるためには、組織を掻性化をさせるこずが倧切です。組織を掻性化させる第䞀歩ずしお、組織に属する人党員が「想いを蚀語化する」こずができるようになれば、デザむン経営ぞの第䞀歩を螏み出せるのではないでしょうか。

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