こんばんは。
企業の10年後のビジョン達成のために、
ビジネスに伴走しビジネスを加速させる
経営コンサルタントの渡邉 千尋です。
明日は、普段JRで移動しているところを
バス移動にしてみようと決意しました。
バス移動のメリットは安いこと。
デメリットはJRより時間がかかること。
いつもはパツパツに予定を詰め込んでいるため
時間優先でJRですが、明日は早起きさえできれば

比較的余裕のある1日なので、バスを選びました。
往復の差額で豪華ランチが楽しめます(自分基準)。
というように、メリット・デメリットを比較して
物事を決定することってよくありますよね。
昨日に引き続き「表明保証保険」、特にメリデメについてのお話です。
1)売手側のメリット
①表明保証違反による補償リスクを回避
もし過失で表明保証に反してしまった場合でも、表明保証保険を適用することで補償を請求される金銭的リスクを保険会社に転嫁することができます。
そのため、買い手との係争を回避でき、売買がスムーズに行われる可能性が高くなります。
2)買手側のメリット
①スムーズなM&A交渉が可能
デューデリジェンスをきちんと行うことは大前提ですが、表明保証違反による損害賠償請求を行うリスク、取引自体が消滅するリスクに備えることができます。
②補償請求がしにくい相手との取引に使える
①より、売手が外国籍、あるいは資金の無い個人である場合など、損害賠償の請求や回収が煩雑であったり困難であったりする場合の備えになります。
③表明保証保険をつけることにより、有利な交渉ができる
表明保証違反があっても責任を追求しないことを条件に、買い手に有利な交渉ができる可能性があります。
表明保証保険のデメリット
①引受審査に費用がかかること
保険締結の有無に関わらず、原則申込者が負担します。
②保険料負担があること
補償範囲を広げれば当然ですが保険料は上がります。
当然保険ですので、免責事項もあります。
売買の状況や、表明保証保険のメリットとデメリットを理解した上での
保険締結が必要となります。
ちなみに、引受審査にはM&Aアドバイザーのチェックもあります。
このたび、私の古巣である損保ジャパンが、中小企業の事業承継支援のために
日税グループと業務提携を行い「中小M&A保険(表明保証保険)」の提供を
開始しました。
保険料は日税グループが負担して保険を締結する、という内容です。
円滑なM&Aをすすめるために、表明保証保険を上手に利用したいものです。
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