6月26日(日)まで ASAHIKAWA DESIGN WEEK2022が開催されています。
6月18日に行われたシンポジウムでは「明治 おいしい牛乳」やEテレの「にほんごであそぼ」のデザインでおなじみのデザイナー佐藤卓さんの講演もありました。週末にはさまざまなワークショップやイベントも企画されています。
旭川は家具やクラフトの産業分野を中心にデザイン活動が活発です。
家具作りが盛んになった理由は、
自然環境に恵まれた地域で昔から良質な木材が集まったこと、
陸軍第7師団が置かれ鉄道が発達したため、
木工場が設立され家具建具職人が多く移住してきたことにあります。
良質な木材を使って、職人たちが椅子や机の製造を始めたのが旭川家具の始まりです。
昭和30年代の本州への販路拡大、旭川市が実施したドイツへの海外研修制度を経て、
「良質な木材」と「デザイン性の追求」を特徴とした旭川家具が世界に知られるところとなりました。
あさひかわ DESIGN WEEKは1955年に旭川家具産地展として始まり、
2015年より現在の名称へと変わりました。
そして1976年の「旭川デザインシンポジウム」、
1990年から3年に1度開催している「国際家具デザインフェア(IFDA)」と、
旭川はデザインに力をいれた都市として発展してきました。
そして2019年に、旭川がユネスコから「ユネスコ創造都市ネットワーク」の
デザイン分野での加盟を認定され、名実ともにデザイン都市となったのです。
旭川駅や旭川空港、その他公共施設や宿泊施設、飲食店などで旭川家具(特に椅子)が
展示、利用され、そのデザイン性の高さに、観光客にも好評を得ています。
旭川や旭川近郊のメーカーが作る素晴らしいデザインと旭川市民の誇りでもあります。
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さて、近年よく耳にする「デザイン経営」。
「デザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法」「ユーザーを中心に考えることで、根本的な課題を発見し、これまでの発送にとらわれない、それでいて実現可能な解決策を、柔軟に反復・改善を繰り返しながら生み出すこと」のことと説明されています。
どうですか?ピンときますか?
具体的な取り組みについて見てみましょう。
デザイン責任者(CDO,CCO,CXO等)の経営チームへの参画
事業戦略・製品・サービス開発の最上流からデザインが参画
「デザイン経営」の推進組織の設置
デザイン手法による顧客の潜在ニーズの発見
アジャイル型開発プロセスの実施
採用および人材の育成
ザインの結果指標・プロセス指標の設計を工夫
なんとなくわかるようなわからないような。
この取組をすることのメリットは何?
なんで今デザイン経営なの??
ということについて、次回お話させていただきます。
つづく。
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