「Z世代」でひとくくりにできない-二極化する価値観
- 870948
- 5月28日
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前回のブログでは、働き方改革後の「ゆるい職場」に成長不安を抱き、離職してしまう若手社員のリアル(キャリア安全性)についてお伝えしました。
しかし、すべての若手が「もっと負荷をかけて成長したい!」と考えているわけではありません。実は今、若手社員の働く価値観はかつてないほど多様化しています。
■20代のキャリア観のリアル
2024年に「女性のキャリアの保健室」が実施したアンケート調査があります。「キャリア形成において大切にしている価値観は何ですか?」という問いに対し、全体の1位は「自分の技能・専門性が高まり、活用できること」であったのに対し、20代の1位は「個人的な欲求と家族・仕事とのバランスを調整すること」でした。
若手層においては、専門性の追求よりも「ワークライフバランス」を最優先とする結果が出ているのです。
■譲れない価値観「キャリアアンカー」とは
この質問は、組織心理学者のエドガー・シャインが提唱した「キャリアアンカー」という概念をベースにしています。
アンカー(錨)の名の通り、個人が働く上で「どうしても譲れない中核的な価値観」を指します。本来は40の質問からなる自己分析ツール等を用いて明らかにするもので、一度確立すると基本的には変わらないとされています。しかし経験の浅い若い時期は、様々な仕事の経験やライフイベントを経て、このアンカーが揺れ動きながら徐々に明確になっていくプロセスにあります。
■「平均的な若者」は存在しない
アンケート結果にも表れている通り、若手社員が仕事に求めるものは人それぞれです。キャリア形成研究者の古屋星斗氏は、現在の若手の中では「将来、転職したいかどうか」「給料か労働時間か」「成長か平穏か」のような価値観が拮抗し、二極化・多様化していると指摘しています。
私たちはつい「最近の若者は」「Z世代は」とひとくくりにして語りがちです。しかし、架空の「平均的な若手モデル」を想定して社内の制度を設計してしまうと、結果的に多くの若手にとって「自分には合わない」的外れなものになってしまう危険性があります。
これからのマネジメントに必要なのは、世代論で括ることではなく、一人ひとりの若手との関係性に基づき、個別の方針を立てることに他なりません。

2024旭川市「みんなのキャリアの保健室」アンケートより 回答者数421人
■第三者の視点で「個別の価値観」を引き出す
とはいえ、社内の上司や人事に対して、若手が「プライベート優先で平穏に働きたいです」といった本音を正直に伝えるのは勇気がいるものです。
「みんなのキャリアの保健室」では、利害関係のない第三者として、社員一人ひとりの多様な価値観や見えない不安を丁寧に受け止めます。型にはめない「個別の定着支援」とより良い組織づくりのお手伝いに、ぜひ企業登録の上、お気軽にご相談ください。
【参考・引用文献】古屋星斗[2025]「あの若手はなぜ『辞めない』のか」一橋ビジネスレビュー73巻2号
みんなのキャリアの保健室instagram https://www.instagram.com/career_hokenshitsu_personal/




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